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1/2λノンラジアルバーチカル(3) [アンテナ]

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いよいよ外に持ち出して調整である。17.7Mhzの半波長のエレメントを接続し、ファイバー竿に沿わせて垂直に設置する。が、残念ながら、相変わらず21Mhz前後で同調する。もしかしたら、このアンテナは21M帯用? ならばとエレメントを21Mhzに合わせると、その通り21Mhzあたりで整合するが、15Mhzあたりから22MhzぐらいまでSWRが2~3と、今はやりのBBアンテナ状態である。でも、共振回路が入っているからそんなブロードなことはないはずだ。これまで同軸ケーブルを使ったトラップを何個か作って実戦に投入してきたので、共振周波数の測定が間違っているとは思えない。

ふと目についたのが、カウンタポイズ。これが悪影響を及ぼしているのではないだろうかと思い、取り払ってエレメント長を元に戻すと、確かに17.7Mhz付近でのみSWRが1.9~2までに下がった。他の周波数ではSWR>3である。いったん、ここで終了し、整合については別に考えようと思ったが、もう少し追い込んでみるべくエレメントの長さを変えてみた。このあとのカット&トライ作業をすべて記さないが、不思議なことに気づいた。普通、アンテナの同調周波数が目的周波数より低くなれば、エレメントの長さを短くする。高ければ長くする。しかし、このアンテナは逆のように感じた。つまり、エレメントを短くするほど、同調周波数が低くなるようだ。記録をとっていたわけでないので、確証はない。周辺環境が原因かもしれない。推測でしかないが、共振周波数からはずれているのでもはや共振していない給電部の共振回路が別の形でアンテナに影響しているのかもしれない。最終的には18.3Mhz付近でSWRが1付近にまで落ちるようにエレメント長を調整して作業終了。もう少し「短く」すれば17.7Mhz付近でSWRが落ちるようにできるだろう。

連休中に行ったことはここまで。
あとは給電部の共振周波数を18.1Mhzに合わせ、エレメントの長さも再調整、そして一次側コイルの保持機構をきちんとさせることだ。14M帯用のつもりで作り始めたものが18M帯用となったが、同軸コンデンサを長いものに取り替えれば、14M帯でも 使えるのではないかと思っている。来月末のCQ WWで使いたいが、どうなることやら。しかし、難しいアンテナである。回り込み対策も十分に行わなければならないようだ。

最初に書いたが、アース不要、片端給電というのは移動運用に際して大きなメリットとなる。 いずれKH0、2のホテルで運用する機会があれば、使ってみたいと思っている。 でも空港の荷物検査でひっかかるんだろうな。イタリア製の美しいBegaliのパドルですらひっかかるのだから・・・。このアンテナの給電部はどう見ても自家製手榴弾だ。

case.jpg
SWR.jpg

10/10追記
給電部の共振周波数を18.1Mhzに追い込んでエレメント長を変えて調整しようとしましたが、今現在うまくいってません。引き続き考慮中。

2016/05/23追記
これまでの経緯をホームページにまとめました
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