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マグネットアースシートの自作(序) [アンテナ]

今年からHFハイバンドの移動用のアンテナを、車体アースを利用したバーチカルに替えた。それまでは釣竿を利用したダイポールを使っていたが、架設・撤去に時間がかかるためである。車体アースには第一電波のMAT-50を利用した。SWRが簡単に下がるし、春先のWPX RTTYやARRL TestのCW部門では活躍してくれた。お手軽にアースを取りたい向きには試してみる価値のある商品だと思う。が、・・・。

■「3.5Mhzでは2枚必要」というメーカーのアナウンス。ローバンドではアース効果が不十分ということだろう。別に非難する気はない。ネット上の書き込みを見ると7M帯でも実用になるようだが、この面積で実現しているのだから、むしろよくできていると思っている。
■アンテナ基台に取り付けるためのケーブルの細さが気になる。アースリターンに用いる線としては心細い。メーカーは、「50Mhzではケーブルを20cm以下に切断して」とアナウンスしているが、高い周波数ではインダクタンスが大きいのでは?

HF用のモービルホイップはかなり短縮しているから、放射抵抗はかなり小さいはずだ。メーカー製の場合、もちろん整合回路を入れてインピーダンスを上げているのだろう。この先は憶測でしかないが、メーカー製は実使用時にアースが不完全であることを前提とし、アースロスも加えて整合が取れるよう設計されているのではないだろうか? メーカーは自社製品との組み合わせ使用を前提に設計しているだろうから、このマグネットシートもある程度アースが不完全になるようになっているのではないだろうか? そのことが上記のような制約になっているのではと思っている。「2枚使って3.5M帯用にすると、50M帯で使えなくなる可能性がある」とのメーカーのアナウンスも気になる。私はフルサイズか低短縮率のモノポールを使うために放射抵抗はさほど低下しないので、とにかくアースロスを低くしたい。そこで、マグネットアースシートを自作することとした。走行中に使うわけでないので、メーカー品のように美しく完成させる必要はない。

実は3月に1枚自作して試している。MAT-50と併用し、こちらは車のボンネットに貼り付けることを想定し、ケーブルを長く取った(約1.5m)。自作の10/14M帯用バーチカルに使用するとアンテナの共振周波数がズレてしまった。14M帯では、SWR最良点が200Khzぐらい高いほうへ移ったが、14M帯内で使えないということはなかった。10M帯ではSWR最良点が1Mhzぐらい低いほうへ移り、使い物にならなくなった。Findingsは、

①自作のマグネットシートが高周波的に何らかの影響を与えている。
②14M帯で影響があまりなく10M帯以下で影響が大きく出ているのは、14M帯でMAT-50がアースとして十分機能しているが、10M帯以下ではMAT-50がアースとして不十分だから自作のアースシートの影響が強く出たのか、あるいはケーブルが長いためか、それとも他の原因によるのかは不明(Findingsになっていない!)。

Earth_sheet_1.jpg

4月のKH0移動というイベントもあり、作業はここで中断。いずれにせよ、自作のマグネットアースシートが実用になるようだということがわかったので、もっと大きなものを作ってアースロスの低減を狙うことにした。(続く)


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