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マグネットアースシートの自作(本編) [アンテナ]

10月になり暑さも収まったところで作業再開。材料は以下のとおり。

①マグネットシート(DIY店やホームセンターで入手可。3月に作ったものは10cm×30cmのサイズでMAT-50より一回り大きい。お値段は約3~400円。今回のものはA4サイズぐらいで約700円)
②銅テープ(手持ち)
③ケーブル(手持ち。ACコードを割いたものを撚り合わせた)
④アルミホイル(手持ち)
⑤ワニ口クリップ(手持ち)
⑥ゴムシート(手持ち)

作り方は簡単。
(1)銅テープの一端に、アンテナ給電部に接続するためのケーブルをハンダ付けする。ケーブルであるが、インダクタンスを抑えるために平編線を使いたいくらいだが、取り回しを考えて割いたACコードを2本撚ったものを使った。今回はマグネットシートが大きいので、銅テープを2本使うこととし、各銅テープに撚ったケーブルを接続した。結局、ケーブルは4本並列。MAT-50との併用を考え、ケーブル長はMAT-50のものと同程度とした。
(2)銅テープをマグネットシートのマグネット面に貼り付ける。2本をV字形に貼った。
(3)ケーブルの反対側にワニ口クリップをハンダ付け(ここはアンテナ給電部のアース側の形態に合わせて使う部品を適宜変える。)
(4)車に貼った際に車体を傷めないよう、マグネットシートからケーブルを引き出す部分の周辺に切り込みを入れて自在に動くようにするとともに、ハンダ付けした部分にゴムシートを当てて保護する。
(5)アルミホイルを数枚折り重ねて、マグネットシートと同じ大きさにしたものを用意。
(6)マグネットシートのマグネット面にアルミホイルを重ね合わせて、これをマグネットシートの商品袋あるいは同サイズのビニール袋に入れる。
(7)マグネットシートを鉄板などに貼り付けた状態にして、アルミホイルとケーブルの間に導通があることを確認(高周波アースだから、あまり関係ないと思うが、念のため)。

Earth_sheet_2.jpg
(大きさの比較のため、MAT-50を並べておいた)

先日のオセアニアコンテストの際に調整。アンテナは3月に作った1枚目の時と同じく10M/14M用バーチカル。MAT-50を使う場合に比べて両バンド共、共振周波数が低い方にズレたものの、SWRの下がり方が多少よい。エレメント長を調整して実際に使ってみた。受信ではノイズが低くなっている印象を受けた。CW送信でもリグや、そのSWR指示に異常はなかった。14MのCWでDLやLXと交信でき、十分実用になると感じたが、その時のコンディションも良かったのかもしれない。車体との接触面積がMAT-50の3倍以上だから、単位面積あたりのスペックが同じなら、3.5M帯でも使えるだろう。本格的な性能の確認はこれからです。

Earth_sheet_3.jpg

10/24追記
K4MとのQSOのために、自作した7/10M帯用のアンテナとの組み合わせで運用した。こちらでも、アンテナの共振周波数は両バンドとも低い方へズレた。結果、すべての組み合わせでアンテナの共振周波数が低い方にズレたことになる。これは、アースシートと車体との間のキャパシタンスが増えたため、アンテナに直列に入っていることになる容量性リアクタンスが減った。このため、それを打ち消すための誘導性リアクタンスも少なくて済み、エレメント長が短くて済むようになったのではと思っている(→同じ長さであれば、共振周波数は低くなる)。であれば、このアースシートは成功。

10/27追記
序編にある3月に作ったもう1枚のアースシートをCQ WWの際に併用してみた。結果、共振周波数はほとんど変わっていない。MAT-50との組み合わせの際には大幅に変わったので、このアースシートがMAT-50より大きなアース効果が得られていると思われる。

2016/05/02追記
経緯をホームページの方に1枚にまとめました。
こちら

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