Spiderbeamの12m長グラスファイバーポール

本当は昨年最後の記事にするつもりで書いていたのだが、2010年にズレ込んでしまった（理由は最後尾）。今年のアンテナ強化の第一弾としてSpiderbeamの12m(40ft)長グラスファイバーポールを購入し、先日到着した。ドイツからの送料込みで15,000円弱。ポール自体は約66ユーロで円価では1万円に満たないが、商品の重さだけでも３Kg超なので、結構送料がかかる。現在、グラスファイバーポールは横浜のハムショップ、ハムランドで販売している10m長ポール「PG-ANT-100」を使っている。ほかにも10m長のグラスファイバーポールがハムショップ等から販売されているが、その差2m。なぜ2mにこだわるのか・・・。



最近のHF移動運用はほとんどバーチカルになってしまった。お決まりの場所に車で行ってグラスファイバーポールを木柵に結び付けてエレメントを吊り上げて運用している。打上角が低く、7M帯でも結構飛んでいってくれる。実はPG-ANT-100の先端2セクションを取り外し（よって残り8m）、代わりに普通のグラス釣竿（仕舞長約1m）の先頭4セクションを取り付けている。が、先端は細くて使い物にならないので、実質3セクションの約2.7ｍが加わり、トータルの高さは約10.7m。一方、ポール基部は車をアースに使うと車高分約1.4mは使えない。よって垂直に張れるエレメント長は最大約9.3ｍ。これでは、7M帯の1/4λに届かない。ポールが12mあれば、７M帯のフルサイズのバーチカルを張ることができる。あるいは木柵に邪魔されずに14M帯の1/2λのノンラジアルバーチカル(エンドフェッドアンテナ　－　いずれ、作るつもり)も使うことができる。10m長ではどうも足りない。まあ、今のポールでエレメントを斜めに張るというのも手だが、計算してみると結構斜めになってしまう。ちなみに同社の製品には18m長のポールもある。ちょっと長いが、使わない部分は収納したままにしておけばいいので、あるいは思い切ってこれを買うのも手だが、これは収納長1.7mと車のトランクに収まらない（買った12mポールの収納長は1.2m）。本当はもう一つ別の理由もあるのだが、このことが発揮される機会が来るかどうかはわからないので内緒。

さらに同社は、26m長のポールも販売している。このポールは、キャパシティハットを設けることにより、160mバンドのフルサイズのバーチカルアンテナを設置できるとのこと（ここでいうフルサイズとは、集中定数素子により電気長を長くしていないとの意だろう）。移動運用やペディションで160mバンドのバーチカルスクエアを構築できるとしている。ポールを伸ばしていく様子が同社のWebで動画で見られるが、ここまで高くなると見ているほうがハラハラする。

本ポールは昨年12月2日に同社の通販サイトで注文した。どれだけの時間も経たないうちに出荷したとのメールが届き、到着まで約20日間とのことだった。ドイツ人のやることだから、ちゃんと計算されていて、実際には少し早めに到着するかなと思っていた。が、結局、到着は年も明けた7日となった。クリスマス・年末年始を挟んだからか、あるいは単純に遅れただけなのか、結局36日間かかった。航空便で届いているようだが、優先度の低い扱いなのだろうか？

2010/2/12追記
QST誌の2月号のProduct Reviewに本ポールが取り上げられている。QSTを購読されている方はどうぞ。

2010/9/5追記
結構、アクセスがあるので追記します。買ったときも今も送料込みで113.39ユーロです。円高になっていますが、1ユーロ=107円として12,200円ぐらいです。他社の営業妨害をする気はありませんが、他の10mポールと比べると割安かと。ドイツ製なので作りもしっかりしています。ただし、長い分重いです（10mポールは2Kg内外です）。

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