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40mバンド用Micro Vertの製作(1) [アンテナ]

ひさびさのアンテナ製作記事です。

トラップバーチカル+マグネットアースシート+車体(アース)から始まって、次はアース非依存・イージーインストレーションということでEFHWA中心に作ってきて30mバンド以上は一通り完成。40mシングルバンドDXCCのために、次は40mバンド用。

EFHWAばかり作るのも「ナントカの一つ覚え」で芸がないし、40mバンドでは1/2λが20m。コイルを入れて短縮すれば効率が下がるし・・・。ということで目をつけたのがMicro Vert(マイクロバート)。実は1年前から考えていて、部品も集めてあったのだが、なかなか手をつけられずにいた。この間に40mバンドDXCCはWkd100を超えてしまったりもしたのだが、先日、ついに着手して一気に作りあげた。

Micro Vertの性能や再現性については、ある程度評価が固まっているようで製作例も多く、その原理・構造・サイズについては各局さんのWebやBlogで多く取り上げられている。よってこれらは省略。まずは、今回製作したものの各構成要素。

■ラジエーター
全長2.3mをターゲットとし、32mm径50cm、28mm径130cm、25mm径70cmの3本のアルミパイプを継いで使用。こうしているのは、もちろん分解して車のトランクに入るようにするため。

結論だけ書くと、こうなりますが、実はこれを実現するのが大変。これで長く逡巡していた。ただ、話の本筋からそれるので、別途書きます。

■ラジエーター基部
グラスファイバー工研の38mm径ファイバーポール1mを使用。内径32mmなので、ここに32mm径アルミパイプがうまい具合に差し込める(ただ、これは上に書いたことと同じ理由ですが、スペックの数字上そうなだけで、メーカー差、個体差があると思います。たまたま、差し込めただけかも)。このポールにコイルを巻く。また、運用時には、このポールを普段使っているアルミ伸縮ポールの頂部にかぶせる形で差し込む。

■コイル
考案者の原典資料によると、この長さ・太さのラジエーターのキャパシテイーは25pFぐらいになるので、40mバンドのローエッジに合わせると、コイルのインダクタンスは20.5μH。上述の38mmグラスファイバーポールに古河電工のビーメックス2mm sqを42ターン密巻き。計算上は約20.3μH。

■カウンタポイズ
3.5D-SFAを使い、考案者の原典資料にある数式に従って8.25m。このアンテナを使わない時は移動運用時の同軸ケーブルとして普通に使うことを考え、両端をM-Pコネクタにした。

■チョークコイル
CMFと違い、大容量にした方がよいと書く製作例が多く見られる。それに従い、また、将来いろいろなことに使うことも考え、FT-240-43の2段スタックに3.5D-SFAをW1JR巻きで14ターン。ケースに納め、カウンタポイズや無線機側への同軸ケーブルとの接続のため、M-Rコネクタ2個を取り付けた。

■給電部
ここでいう給電部とはコイルとカウンタポイズの接続部。カウンタポイズ側がM-Pコネクタなので、ここはM-Rコネクタで受ける。芯線のみをコイルへ接続。重い同軸ケーブル(カウンタポイズ)を空中に張る、その力を受けるので、機械的には強度を持たせる必要がある。工夫が必要。今回は手元のあり物でなんとかした。

40m_MV.jpg
給電部付近。左上方向がラジエーター、左下がカウンタポイズを接続するM-Rコネクタ。重い同軸を張るため、張力がかかる。このため、右側の青いロープの輪には、ステーロープをつなぎこんでバランスを取る。
(続く)

P.S.
チョークコイルの容量。なぜ大容量が必要なのか・・・・。CMFはノーマルモード伝送を目的とした線路に流れるわずかなコモンモードを阻止するのが目的だが、これはまさにチョークコイルで送信電力全部を受け止めなければならないからだろうと理解。バランはどうなのだろう?その中間かな?
タグ:Micro Vert
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