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MicroVert再訪(4) [アンテナ]

測定結果のグラフが描くカーブの美しさに我ながら見入ってしまったが、この40mバンド用MicroVert(以下、MV)、原典資料に忠実に作り、共振周波数が多少下振れしたが、ほぼ狙い通りに動作した。

一方、MVは狭い場所用のアンテナということでベランダ設置用に自作される方も多いようだ。そういう方のウェブやブログ上では、なかなかうまくいかないという話も多く見かける。当局のMVは、もともと河川敷という周囲に何もない場所での運用のために作ったので、ほぼ理論通りに動作し、パフォーマンスも悪くない。だが、これを我が家のベランダに持ち込むとどうなるか?

ちなみに我が家はマンションの3階で最上階ではない。ただ、角部屋なので、多少はマシである。その角に近いところに斜め上方に突き出すようにラジエーターを設置。カウンタポイズは、とりあえず金属物に近づけないようにベランダの空間に張るというか、這わすというか。夜、こっそりやっているので、写真はありません(まあ、見せられたものではありませんし、見て参考になるようなものでもないです)。

さて、測定結果。測定範囲は6.5Mhz~7.5Mhz(クリックで拡大。以下、同じ)。
MV_at_home1.jpg
・・・(無言)。アカン。

待てよ。外れた周波数でひょっとしたら?ということで、MFJ-259をつないで、ざっと見てみると、6.3MぐらいでSWRが2ぐらいになる。VNAを使っているとMFJ-259の機能のなさというか、大雑把さがいやになってくるのだが(それがVNAを買ったきっかけ)、こういうときはSWRアナライザも捨てたものではない。

測定範囲を広げて再測定。範囲は5Mhz~10Mhz。
MV_at_home2.jpg

6.3Mhz付近にフォーカスしてもう一度。
MV_at_home3.jpg
悪くないじゃないですか。共振周波数が下がるのは、周囲にいろいろあるから、ラジエーターのキャパシタンスが大きくなるのが原因だろう。何といっても、あのカーブが再現されていることが大きい。純抵抗分が高くなるのは、カウンタポイズの長さを少し調整したり(同軸ケーブルの長さを増減しろということだから難しいけど)、引き廻しをいろいろ変えれば、何とかなるのかもしれない。

ベランダ設置を前提としてMVを作る時にどうすべきか、これだけではなんともいえないが、きちんと動作するように追い込むことは可能というところだろうか。


タグ:Micro Vert
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