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ARRLのアニュアルレポート(2015)

ちょっとタイミングが遅れましたが・・・、ここに載っています。

ARRLもひところほど調子よくないかな。2015年は株式市況がよくなくて株で損が出て赤字らしい。といっても収入15億円に対して4000万円ほどの赤字だらかJARLほどではないだろう。会費収入は6億円ほどで、JARLより多いが桁違いというわけでもない。広告収入と出版収入が桁違いに多いのだが、これは英語圏の強みでJARLにはマネできない。

さて、どうしても話題はJARLに行ってしまう。ところで、上場企業には、こういうのがある。

「経営者は、継続企業の前提に関する重要な疑義を認識した場合には、・・・」
株式市場は企業が継続することを前提に成り立っている。そうでなければ、誰も株を買わないからだ。JARLについていえば、前会長が理事会で、このままではJARLが消滅すると公言し、そのことが理事会報告に記載されている。正味財産の傾向を見ても、十数年後には、組織取りつぶしの憂き目にあうだろう。十分「ゴーイングコンサーンに疑義がある」と思うので、本来なら事業報告書にその旨記載し、策を講ずるべきだと思うが、事業報告書には、そのようなことが記載されていない。監事も理事の業務執行は適正といっているが、果たして・・・

「会員増強」の大合唱だが、では、収支均衡にするには、どのくらい会員を増やせばいいのか。JARL理事や事務局は、そのくらいのCVP分析もできないのかな? 10%くらいなら何とかなるかもしれないが、倍増といわれると・・・

ちなみにJARL会員数は56000人。日本の人口は1億2700万人。総人口の0.044%。
ARRLはというと14万人で人口約3億。0.047%。
欧州のアマチュア無線大国ドイツは35600人で人口8100万人。0.044%。

要するに、先進国におけるアマチュア無線家の組織化率は、こういうものだということだろう。ライフメンバーをどうカウントするかという問題もあるが、JARLの組織化率が際立って悪いわけではないようだ(従免、撒き過ぎ)。逆に言えば、会員数の大幅な純増なぞ無理だろう。最近は会員数が下げ止まってきているのに、組織が消滅するというのは、いわずもがな高齢化が原因。

私は立派な会員でないので、いいアイデアをもっているわけではないが、せめて「会員増強」などとナントカの一つ覚えのように唱えないで、どうやって若い人を加入させて会員数を維持するとともに収支を改善させていくか、そのくらい道筋を書いたらどうなのだろうか。目標会員数ぐらい定量的に示したらどうか。そうすれば、アイデアを持っている人がいろいろなことを言ってくるかも。

あと、総務省の担当もJARLの窮状ぐらい知っていると思うが、JARLは総務省所管の一般社団法人なのだから、上述の上場企業の場合に倣って、ここらで公式にカミングアウトしたらどうか?


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