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WAEコンテストとQTC伝送 [コンテスト]

立秋を過ぎて最初の国際メジャーコンテストがこのWAE(Worked All Europe)DXコンテストCW部門であろうか。本来ならこれをもって秋のDXシーズンスタートなのだろうが、暑くてやっていられないというのが本当のところ。ヨーロッパロシアの局、2局を呼んで終わり。

さてWAEといえば、QTC伝送が独特のルールである。QSOの際にヨーロッパ域外局から域内局に既交信データを送ると追加得点になるというもので、特にUゾーンあたりの局と域内局との間で交わされる、リズミカルな交信データの送出と"R"の返信は見事である。

もちろん、当局は"QTC?"と訊ねられたことはない(Hi)。送るシリアルナンバーを見れば一目瞭然、訊ねるだけムダである。そもそも、当局のひ弱な信号では、安定的なQTC伝送なぞ無理。万が一、訊ねられても"NO QTC"とやんわり断るだろう。Uゾーンの局みたいにうまくやる自信がない。

QTC伝送では、一度送った交信データを用いるのは禁止なので、どこまで送ったかを記録しておかなければならない。まあ、ロギングソフトにはそのような機能があるのだろう。そしてマウスクリックあたりで送るのだろうか。でも、受け側はともかく、送り側はこれで得点になるの? PCのない時代は手送出だったのだろうから大変だが、もともと何でこんなこと始めたのだろうと気になった。通信訓練の一環だろうか?

主催者であるDARCのWebを見たが、QTCの意義とか書いてあるわけでなく、また、QTCの送出手段に制限もないようだ。これでは、送る方はQTCでポイントを稼ぐのが楽だ。さらにロシアの強い局を呼んで"QTC?"とやっているヨーロッパの局もいる。小規模局はCQを出すより、ランしている域外局を呼んでQTCポイントを稼いだほうが得点になるのだろう。

でも、QTCの元ネタとなるQSOを稼ぎ、QTC伝送で合意できるだけの強さの信号をヨーロッパに送り込めるようになるには努力も必要だ。ドイツ人の智恵か?

なお、ヨーロッパの局にとって、JAはエリアごとにマルチとなるが、DARCのWebには

JR4, 7M4 und 7K4 count as JA4;

とある。一瞬、間違いかと思ったが、地理的ロケーションに関わらずとあるので、そういうルールなのだろう。英文なのに"und"となっているのがご愛嬌。

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コメント 2

JA1PEJ

始めまして。。
QTCには、非常通信のような情報の転送技術を身に付けるような目的もあるようなことを聞いたことがありますが、、、。HI
今後ともよろしくお願いします。
by JA1PEJ (2010-08-18 06:47) 

pze

JA1PEJさん、はじめまして。

そうですか。やはり、通信技術の向上の一環ですか。でも、コンテストはもとをただせば、みな、そうですよね。PCキーイングして解読ソフト使っているようじゃ・・・(Hi)。

今後ともご愛読のほどを。
by pze (2010-08-18 20:38) 

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