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VNAを使う(7) コリンズメカニカルフィルター [エンジニアリング]

しかし、暑いですね。暑中見舞い申し上げます。

こう暑いと外にでかける気がせず、何をしようかということで、久しぶりにVNA出動。今回は手持ちのFT-817/FT-857に実装しているCWフィルター(コリンズメカニカルフィルター)の特性を測定してみた。

まずは300hzフィルターの振幅特性。
20110717_455K_0.3Kfilter_reduce.jpg
上のタイトル表示に0.5K filterとあるが、0.3Kの間違い(タイトルは手入力である)。縦軸は10db/div、横軸は1Khz/divである。

次に500hzフィルター。
20110717_455K_0.5Kfilterwidereduce.jpg
通過帯域幅はこんなものだろうが、ご覧のとおり、スカート特性はカタログでよく見かける特性図とはかけ離れたきたなさである。測定方法が適切でないということもあるのだろう。VNAはインピーダンス50Ωで設計されているが、これらのフィルターの入出力インピーダンスが50Ωとは思えない。最低でも600Ω、あるいはそれ以上の高い値だろう。本来はトランスを挿入すべきかもしれない。また、フィルターは基板にハンダ付けされた状態で提供されるが、測定にあたっては、測定用ケーブルのミノムシクリップをハンダ付け部分に手で押し付けた状態で測定している。誘導ものっているのだろう。また、VNAの設定も適切でないかもしれない。測定可能周波数帯域の下限近い。

帯域外の減衰量は60dbは確保されているようだ。「コリンズメカニカルフィルター」というからには、本当は群遅延特性を測定したかったのだが、うまく行かない。振幅特性を測定するだけでもこの有様だ。これ以上やるとフィルターを壊しかねない。リグに戻して正常に動作することを確認して一安心。



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