VNAを使う(2) 同軸ケーブルの劣化 三たび [エンジニアリング]
せっかく買ったのだから、いろいろ測定してみたくなります。次は同軸ケーブルの劣化状況。以前も記事を書き、結構アクセスがある。皆さん、気になるらしい。当時はMFJ-259Bで周波数ダイヤルを回しながらせっせと測定したが、今度は一発。
測定は以前と同様、同軸ケーブルの片端の芯線と外被の間に100Ωの酸化金属抵抗を接続して、SWR=2の不整合状態を作り出して、ケーブルの反対側でインピーダンス測定するやり方である。インピーダンスを構成するRとXの値は測定周波数で変わってくるが、理想状態であれば、SWR=2は変わらないはず。前回と同じケーブルを測定できればよいのだが、設備を少しずつ変えているため、残念ながら、以前とは別のケーブルを測定した。
最初は、念のため、リファレンスに使った100Ωの抵抗から。
方形のグラフがF特で、横軸が周波数(1-30Mhz)、縦軸がSWR(グラフの一番下が0で、0.5/Div)となっている。青線が測定結果で30MhzまでほぼフラットにSWR=2となっている。赤いプロットはこれをスミスチャート上に表したもので、当然、右側の100Ω+j0にプロットされる。
まずは古いケーブル。再開当時に用立てたフジクラ製の5D-FB(長さ約7.5m)。10年以上前のケーブルだ。測定結果は、測定周波数とともに、スミスチャート上、SWR≒2のサークル上を移動する。
次は08年末にサテライト通信用にベランダに設置した8D-SFA + 5D-SFA(フジクラ製計9m)。サテライト用ということで、途中のコネクタもN型やインピーダンス整合型のM型を用いている。
ケーブルの長さが違うため、SWRの山と谷の位置が双方で違うが、双方ともSWR=2を下回っている。8D-SFA + 5D-SFAの方がSWR=2からの乖離が少ないが、これは8Dゆえの低損失だからか、それとも劣化が進んでいないからかは判断できない。スミスチャート上の軌跡は新しいケーブルの方がキレイだ。でも、この数値を見る限り、古い方のケーブルにしても、アマチュアのHF用であれば許容範囲だろうか?
なお、両方とも移動目的やベランダに設置したケーブルのため、四六時中、紫外線や風雨に晒されているわけでない。
測定は以前と同様、同軸ケーブルの片端の芯線と外被の間に100Ωの酸化金属抵抗を接続して、SWR=2の不整合状態を作り出して、ケーブルの反対側でインピーダンス測定するやり方である。インピーダンスを構成するRとXの値は測定周波数で変わってくるが、理想状態であれば、SWR=2は変わらないはず。前回と同じケーブルを測定できればよいのだが、設備を少しずつ変えているため、残念ながら、以前とは別のケーブルを測定した。
最初は、念のため、リファレンスに使った100Ωの抵抗から。
方形のグラフがF特で、横軸が周波数(1-30Mhz)、縦軸がSWR(グラフの一番下が0で、0.5/Div)となっている。青線が測定結果で30MhzまでほぼフラットにSWR=2となっている。赤いプロットはこれをスミスチャート上に表したもので、当然、右側の100Ω+j0にプロットされる。
まずは古いケーブル。再開当時に用立てたフジクラ製の5D-FB(長さ約7.5m)。10年以上前のケーブルだ。測定結果は、測定周波数とともに、スミスチャート上、SWR≒2のサークル上を移動する。
次は08年末にサテライト通信用にベランダに設置した8D-SFA + 5D-SFA(フジクラ製計9m)。サテライト用ということで、途中のコネクタもN型やインピーダンス整合型のM型を用いている。
ケーブルの長さが違うため、SWRの山と谷の位置が双方で違うが、双方ともSWR=2を下回っている。8D-SFA + 5D-SFAの方がSWR=2からの乖離が少ないが、これは8Dゆえの低損失だからか、それとも劣化が進んでいないからかは判断できない。スミスチャート上の軌跡は新しいケーブルの方がキレイだ。でも、この数値を見る限り、古い方のケーブルにしても、アマチュアのHF用であれば許容範囲だろうか?
なお、両方とも移動目的やベランダに設置したケーブルのため、四六時中、紫外線や風雨に晒されているわけでない。
2011-03-22 21:27
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