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1/2λノンラジアルバーチカル(2) [アンテナ]

次はリグ側の一次コイルを巻く必要がある。TKEさんのWebでは、一次側の巻き数は3ターンとある。一次側と二次側のインピーダンスの比率は巻き線比の2乗に比例するからアンテナ側の給電点インピーダンスは計算上50Ωx(8/3)x(8/3)=356Ωとなる。電圧給電アンテナにしては低いなと感じている。私の場合、共振回路(アンテナ)側を11ターンにしたからもう少し上がることになる。どうしようかなと思ったが、とりあえず3ターンとし、共振回路のコイルの上に重ねて巻いた。

あと気になっているのが、短いカウンタポイズである。共振回路のアンテナを接続する側と反対側に短いエレメント(1/20λ程度)を接続するものである。TKEさんのWebには言及がないが、TKEさんもリファーしているWのハムのWebには記述がある。エンドフェッドアンテナといっても、無限大のインピーダンスで給電することは実際には不可能なので、必要ということだろう。要するに半波長ダイポールの片端から数%内側に行ったところで、そこに合わせた高インピーダンスで給電するアンテナであると考えるのが早いように思う。

結局、1m弱の線をとりつけ、いったんの仮組みを済ませた。いよいよ調整である。家の中で17.7Mhzの約0.5波長となるエレメントをとりつけ、床に這わせてSWRアナライザを接続してみると・・・。見事、22Mhz付近でSWRがストンと落ちる。まあ、周囲の影響を受けるからこんなものだろう。むしろ、同調点があったことがありがたい。家具などを使ってエレメントを空中に支持してもう一度測定すると、今度は21Mhz付近でSWRが1.1ぐらいまでに下がる。せっかくなのでリグを接続してみた。随分ノイズを拾ってくれているが、エレメントが拾っていることを確認。一応アンテナにはなっている。リグ内蔵のチューナーをOFFにして出力を少しずつ上げながら送信したが、大丈夫のようだ。でも、17.7Mhzの共振回路が入っているのに、なぜ21Mhzあたりで整合するのだろうか? 共振回路とエレメントが影響しあうのだろうか? こういう環境だから考えてもしかたない。周囲が開けた場所に設置すると17.7Mhzぐらいできちんと動作するのではないか?(続く)

連休明けにCQ誌10月号を見たが、14M帯用1/2λエンドフェッドアンテナの製作記事が出ているではありませんか。 そこで、これに関連付けてコメント。

(1)アンテナの名前
かって「ツェップアンテナ」といわれたが、これらのアンテナ(私が作ったもの、CQ誌の製作記事、サガ電子のZAシリーズなど)は ツェップアンテナでない。 もともとはハシゴフィーダーでエレメントの終端に給電する方式のものをいい、私は市販品を存じない。 ツェッペリン飛行船に搭載されたことが語源らしい。
これらのアンテナは英語では"End Fed Half Wave Antenna"、略してEFHWAというらしい。日本語にすれば、 「終端給電半波長アンテナ」、あるいは「半波長エンドフェッドアンテナ」となるが、 アンテナの動作からすれば、これが学術的に適切であろう。
前にも書いたが、「1/2λノンラジアルバーチカル」というのは、設置形態をもとに私がカッコ付けてそう呼んでいるだけ。 第一電波のGHシリーズも原理的にこのアンテナだと思う。

(2)給電回路
半波長エレメントの終端は電圧端となるため、ここから給電するためには必然的に ハイインピーダンスで給電(電圧給電)しなければならないことになる。ハイインピーダンスで給電できればよいので、要はインピーダンス変換できればよいのだろうが、このアンテナの動作を考えた場合、エレメントの終端に並列共振回路(共振周波数でインピーダンスは理論上無限大)を接続し、結合コイルを介してドライブして動作周波数で高電圧を発生させる方法は、一番素直な給電方式だと思っている。TKEさんも、この方式で落ち着いたと書かれている。

2016/05/23追記
これまでの経緯をホームページにまとめました

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