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1/2λノンラジアルバーチカル その後 [アンテナ]

9月に3回シリーズで書いた1/2λノンラジアルバーチカルの製作。後は微調整だけだと思って記事を終わらせてしまったが、実はうまくいっていない。あの記事、結構アクセスが多いので、追実験を行って結果報告をと思っていたが、今日まで延びてしまった。

このアンテナは使用周波数(この場合18Mhz帯)の1/2λ長のエレメントの片端に接続されたLC並列共振回路でエレメントを電圧給電する方式である。共振回路にはリンクコイルで給電する。共振回路の共振周波数を18.1Mhzにまで追いこんでフィールドでエレメントの長さの調整を行ったが、うまくSWRが下がらなかった。何回か試したが、総じて設定周波数より低い周波数でSWRが下がる(下がるといっても相対的に下がるだけで低くはない。)ことが多かった。ひどい時は16Mhzぐらいにまで下がる。そこでやはり、あれが原因かなと思った。つまり、リンクコイル自身のインダクタンスが相互誘導で結合されて共振周波数が低くなっているのではと?

そこでリンクコイルを取り払って直接、共振回路に給電する形にしてみた。この場合、回路はLとCによる逆L型のインピーダンス変換回路になる。同軸コンデンサの長さからCの静電容量を推定、そして回路のリアクタンス分を計算する。出力インピーダンスは18Mhzで5Kオームぐらいになるようだ。負荷インピーダンスを一定にするためアンテナエレメントの代わりに5.1Kの抵抗を接続し、SWRを測ってみた。ピンポン。回路に余計なものがぶら下がったためか、また周波数がズレているが、17.7Mhzあたりで見事にSWRが1.1になる。

リンクコイル方式を取ったのは、回り込みが発生した場合の影響を少しでも軽減したいからだった。相互誘導のことは頭の中に少しあったが、ここまで影響するとは。

さて、今後どうするか。共振回路のコイルの巻き数を減らして、引き続きリンクコイル方式を取るか? それとも直接給電とするか? 早く作らないと春のシーズンが来てしまう。うーん、後者かな。

なお、接続する同軸ケーブルの長さによってSWRが変わっていたので、その後、給電部にコモンモードチョークを入れた。(FT-114-43の2枚重ねに1.5D-HQ SuperをW1JR巻き15回)
Coil_1.jpg
Coil_2.jpg
(写真は2010/04/16追加)

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