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アンテナワイヤ交換 [アンテナ]

昨年自作した10M/14M用、7M/10M用の2本の移動用2バンドバーチカルは大活躍してくれ、多くのニューエンティティをもたらしてくれた。が、大半の部品はジャンク箱にあったもの。ワイヤはといえば、元々カウンタポイズとして家のベランダに敷いてあったもので、紫外線をたっぷり浴びて劣化した結果、ビニールの被覆が硬化しており可とう性が悪い。そこでワイヤを交換することにした。

最近は線材にも凝っていて何を使おうか迷った。が、年明けにたまたま行ったホームセンターで線材の安売りを行っているのに出くわし、スピーカーケーブル用のOFC(無酸素銅)ケーブルを買った。OFCは一般的に使われているタフピッチ銅に比べわずかながら導体抵抗が低く、高周波特性や曲げ特性に優れているとのこと。
太さの違う2種類のものをまとめ買いしたが、値段はメートル当たり64円と80円。一時はBeldenあたりのスピーカーケーブル(安いものでもメートルあたり200円は下らない)も考えたが、OFCの高周波特性がどの程度優れているのか定量的データもないので、そこまですることもあるまいとやめた。一般のACコードや単線より高いが、アンテナワイヤ用として売られているものよりは安い。垂直に吊り上げるので、軽さを追及する必要もあまりない。

まずは7M/10M用アンテナから交換作業開始。10M用下部エレメントは現在、長さ6.92m。細い方のスピーカーケーブルを平行2線のまま使い、ワイヤを今より等価的に太くすることにした。よってこれまでより短くてもよいはずだが、胸騒ぎ(というほどでもないが)がして、約2%長い7.05mとした。調整に出かけて測定してみると、これが図星。SWR最良周波数が10.06Mあたり。10M帯はバンド幅が狭いので、いったん様子見とする。トラップコイルから上の7M用上部エレメントは、太い方のケーブルを割いて単線で使うこととするが、長さについては頂部で折り返して調整するだけなので、特に気にすることはない。なお、アース条件など、他は変わっていない。
7_10_ANT.jpg
アンテナに用いるワイヤの線材によってエレメントの長さが変化するのは古くからあるテーマである。HAM Journal No.21(1980年冬号)に記事があるが、ここでは、ワイヤの周囲の被覆の比誘電体率の違いが原因として述べられている(同軸ケーブルの波長短縮率が同軸ケーブルの種類によって違うのと同じ原理らしい)。がそれだけでないのではないかと思った。導体抵抗が低くなれば、給電点インピーダンスを同じにするには、その低下分を放射抵抗で稼がなければならないし、導体の高周波特性の違いも影響するのだろう。HAM Journalの記事では、被覆が経年劣化して比誘電体率が変わってくると最適なエレメント長も変わってくる旨のことも書かれている。今朝はそんなに冷え込まなかったので、このアンテナを使って早朝移動運用を行い、7Mで5B、TAとQSO。5Bはバンドニュー。

新しいワイヤは透明被覆なので、中の銅線が輝いているのが見え、見てくれは高級感がある。トラップコイルの作りは下手だが・・・。交換後の古いケーブルは繋ぎ合わせて、ローバンド用の補助カウンタポイズとしてさらに働いてもらうつもりである。

ちなみにトラップコイルは塩ビ管VP25(直径32mm)に3C-FVRを13回と1/4周巻き(同軸ケーブルを用いたトラップなので、片端の芯線と反対側の外被を接続し、残りを上部・下部エレメントに接続する)。これで共振周波数はほぼ10.1Mhz。7M用上部エレメントは約150cmである。

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