SSブログ

3.5M(3.8M)/7M帯用2バンドバーチカルの自作(1) [アンテナ]

同軸ケーブルを巻いて作ったトラップコイルを利用する移動用2バンドバーチカルの自作も、10M/14M帯用、7M/10M帯用に続いて3本目。今回は周波数をさらに下げ、3.5M(3.8M)/7M帯用。

先日購入したSpiderbeamの12m長グラスファイバーポールを用いて架設することとし、車体アースを用いることから、全長は車高分を除いた約10.5mに収めなければならない。トラップから下の7M帯用エレメントを7m、トラップより上の3.5M帯用エレメントを3m、とすることを目標とした。よって7M帯でも短縮しなければならない。各局さんのWebなどを参考にしているうちに、ベースローディング方式になってしまった。

結果的に製作データは以下のとおり。
1.ベースコイル
ボトルガム(ロッテ キシリトール)の容器にACコードを割いたビニール被覆線(1.5スケア)を9回巻き。容器の底にMR角座コネクタを取り付け、MP-MPコネクタでジェンダー変換。モービル基台に取り付けられるようにしてある。
Base_Coil.jpg

2.7M帯用エレメント
ベースコイルに使ったのと同じビニール被覆線が、結果7.1メートル。ただし、前に記事に書いたのと同じ劣化したビニール被覆線。安定して動作することを確認できた後に、先日調達したOFCのスピーカーコードに交換する予定。その際は多少長めになるはず。

3.7M帯用トラップコイル
塩ビ管VP30(直径38mm)に3C-FVRを15.5回巻き。一端の芯線と反対側の外被を接続する。このトラップコイルであるが、信号は芯線と外被、合わせて2回コイルの中を流れることになる。芯線と外被の間の静電容量がコイルと並列に入りLC並列共振回路を形成することになる。完成したトラップの共振周波数は7,040Khzあたり。ちなみに塩ビ管の色が一般に見かけるものと違うがHI管(耐衝撃管)である。手元にたまたまあったものを使っただけで、他意はない。なお、これまで作ったものもそうだが、この3C-FVRはジャンク箱の中にあった年季ものなので劣化(絶縁低下等)していると思われる。
7Mhz_Trap.jpg

4.3.5M(3.8M)帯用エレメント
とりあえず、トラップから先に手持ちの3m長のコードを取り付けて動作確認したが、SWR最良点が4.5Mhzぐらい。以前作った3.5M/7M用ダイポールの3.5M用エレメントの長さが5m弱だった。今回はベースローディングしてあるからそれより短くてもよいのかなと思ったが、そうではなかった。ダイポール(実際の形態は逆V)の場合はエレメントが地面に近いため大地との静電容量が効いてくるから短くてもよいのかもしれない。しかし、もうポールに余裕がない。結局、余っている別のグラス釣竿の細いセクションをポールの先端セクションに突っ込む形でポールの全高を高くしてエレメントを1mほど延ばすとともに、エレメントの途中に軽くコイルを設けた。約4.1Mhz。手持ちのVP25(直径32mm)に24回巻いて約3.9Mhz。この辺まで周波数が低くなるとLの効きが悪い。VP30に44回巻きにしてやっと3.75Mhz。コイルが結構重い。これ以上巻くのも考えもの。コイルの位置をトラップ付近にまで下げ電流の多いところで動作させ、エレメント頂部の調整用折り返し部分をも延ばしきって3.56Mhzと何とかバンド内に収まった。後の改良を考えコイルはビニタイやガムテープを用いての仮組みのまま。きたないので写真ではお見せできない。なお、コイルを含めた3.5M帯用上部エレメント長は4.26m。

とりあえず、この状態でARRL Int'l DX Contest CW部門に突入。アースは昨年自作したマグネットアースシート。7M帯はもちろん、3.5M帯でも動作し西海岸と交信できる(続く)。




タグ:トラップ
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。