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MicroVert再訪(5) [アンテナ]

クドいですが、もう1エントリーお付き合いください。

我が家のベランダに持ち込んだ40mバンド用MicroVert(以下、MV)。共振周波数は下がったものの、給電点のインピーダンス特性からMVとしては動作していると判断。ラジエーターを短くして、40mバンド内に共振点を持っていくべく試行錯誤数回。

MV_at_home_adjust1.jpg
(クリックで拡大)
HiHi。きれいなカーブを保ったまま、バンド内に収まりました。

こちらはSWR特性(赤線)。
MV_at_home_adjust2.jpg
6.3Mで同調していた時の最良点が2.2だったのが、多少良くなって1.8。もともと、7M帯用に設計してあるのだから、まあ、そういうことなのだろう。リグ内蔵のチューナーで対処できる範囲。時これ、2月21日。ARRL International DXコンテストCW部門の初日の夜。さっそくQRV。

QSOできたのは、西海岸とCO。ちなみに我が家はマンションの南西の角。北米方面は建物でブロックされている。もっとも、ベランダには、2.4m長の振出式アルミエレメント+屋外型ATUのアンテナもあって、これでも、米西海岸はQSOできるから、「すごい」というわけでもない。

ちなみに、カウンタポイズに、50cmぐらいの同軸ケーブルを足し込むと共振周波数が下がってしまった。

今回の一連の実験から言えそうなこと。
(1)MVのインピーダンス特性は、周囲に障害物のない空間とベランダなどの狭い空間の双方において似たような特性を示したので、狭い空間でもMVとして動作させることは、おそらく可能。
(2)ラジエーターの共振周波数は周囲の影響を受けて理論値より下がる。これは調整可能。もともとは3段継ぎで長さ217cmだったのが、ベランダ設置の場合、147cm。最上段の細いパイプは取り除いた。上の部分は細いから単位長あたりのキャパシタンスが小さいのだが、それでも随分短くなった。
(3)カウンタポイズの長さや張り方とインピーダンスの関係はまだまだわからない。

ベランダの外に出す等、カウンタポイズの張り方を工夫すれば、もう少しSWRを下げられるかもしれない。しかし、ベランダ内のスペースにローバンド、しかも、アース非依存のアンテナを構築できた。15mバンド用のMVを作ろうかな。これだと、カウンタポイズは3mも要らないし。コモンモードフィルターはFT-240の2段重ね。500W突っ込んでも大丈夫なはず。200W機が欲しくなるなあ。

(おそらく完)
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